顎関節症になった場合、ただ安静にしていても一向に改善の兆しは見えてこないことも多いです。しかし痛みが強い時に無理にマッサージやストレッチなどをしすぎても逆効果となります。
今回の記事では、顎関節の痛みが強く出ている急性期の対処法を解説していきます。
1.動かさなくてもズキズキ痛む時はどうする?
口の開け閉めをしなくても、顎関節がズキズキと疼くような痛みがある時は、関節で炎症をおこしている時です。
このような時は、無理に口を開け閉めしたり咀嚼に負担のかかるような食事は避ける方がよいでしょう。
1-1.患部を冷やす
安静にしていても顎関節がズキズキと痛む時は、患部を冷やすと楽になる事が多いです。
濡らしたタオルを冷凍庫に入れて冷やしたものや、保冷剤を使って痛むところに当てましょう。
患部を冷やす時間は10分程度に留めましょう!冷やし過ぎると血行が悪くなりかえって回復が遅くなってしまいます。
1-2.安静時の痛みがおさまるまでは様子を見る。
患部を冷やしてみて痛みが和らいだらゆっくりと口を開け閉めして顎関節を動かすのと同時に筋肉を伸縮させるようにします。
1-3.軽いマッサージ
咬筋や側頭筋を優しく円を描くような感じでマッサージを2~3分ほど行う事で血流が促進されて炎症が早く引きやすくなります。
また首の側面にある胸鎖乳突筋から鎖骨周りも軽くマッサージをしておくとリンパの流れが速くなり炎症がひきやすくなります。
2.口を動かす時だけ痛む
タオルを濡らして良く絞り電子レンジで加熱したら火傷しない程度に冷ましてから顎関節周囲の痛む場所に当てます。
電子レンジで温める市販のホットパックを使うのも良いでしょう。タオルに比べて温かさが持続しやすいメリットがあります。
2-1.本格的なリハビリやトレーニングを行っていい時期
動かす時だけの痛みになってきたら安静にしているだけでは改善していきません。自分の状態にあったトレーニングが必要です。
3.「あくび」に注意!
顎関節の痛みが強い時は、「あくび」で強制的に口が開くのも辛い状態です。また顎の筋肉を収縮させて「あくび」を抑えても弱った顎関節の筋肉を傷つかせ更に急性期の状態が長引いてしまうこともあります。
「あくび」の際は手を使って抑えるようにしてダメージを最小限に留めるようにしましょう。
4.最後に
顎関節の痛みが急に出てきた場合、腫れたり、熱をもったりしていない場合は、先ずは安静にしましょう。
また、安静にしていてもズキズキと疼く場合は冷やす事、冷やしても疼きが軽減しない場合は、医療機関で痛み止めを処方してもらうと良いでしょう。
安静時の痛みが治まってきたら、本格的なセルフケアや顎関節症の施術を行ってもらえるところに行くといいでしょう。
トレーニングの方法は専門家に相談して決めると確実です。