「横向きで寝ると、顎関節症のリスクが高まる」という話、本当なのでしょうか?
まず結論から言いますと、「横向きで寝ると、顎関節症のリスクが高まる」というのは事実です。
特に片側だけの横向き寝が多い人は、顎関節症になりやすい傾向にあります。 では、なぜ横向きで寝ると顎関節症になりやすいのでしょうか?
今回のブログは横向きで寝ると顎関節症になりやすい理由を解説していきます。
1.横向きで寝ると顎関節症になりやすい理由
- 顎関節に横からの負担がかかる
- 顎関節に歪みが生じる
- 睡眠の質が低下して筋肉が硬くなりやすい
1-1.顎関節に負担がかかる
まずは、顎関節に負担がかかることから説明します。 横向きで寝ると、顎関節が下に位置し、頭や顔の重みがかかります。 特に片側だけの横向き寝を続けていると、顎関節に長時間にわたって横からの負担がかかり、顎関節に歪みが生じて顎関節症が発症しやすくなります。
1-2.顎関節が歪む
横向きで寝ると、顎関節にかかる頭の重みによって、顎関節が徐々に歪む事があります。
完全な脱臼ではないものの、顎関節が正しくはまっていないと感じる人も多いのではないでしょうか。
1-3.睡眠の質の低下
睡眠の質が低下することも顎関節症のリスク要因です。 横向きでしか寝られない場合、寝返りをうつことができず、睡眠の質が低下しやすくなります。
睡眠の質が低下すると、心身のストレスや疲労がたまりやすくなり、顎関節周囲の筋肉も硬くなりがちなため顎関節症のリスクが高まります。
2.その他の顎関節症リスク要因
顎関節症のリスク要因は横向きで寝るだけではありません。
以下に、他の要因をいくつかご紹介します。
- 頬杖をつくこと
- デスクワークや運転など座っている時間が長い
- 歯に問題があること
- ストレスがたまっていること
これらの要因がなぜ顎関節症のリスクと関係しているのかについても解説します。
2-1.頬杖をつくこと
頬杖をつくことは、横向きで寝ることと同様に顎関節症のリスクを高めます。 特に片側ばかりに頬杖をつく人は、顎関節に負担がかかっている可能性があります。
2-2.座っている時間が長い
デスクワークが多い場合、長時間同じ姿勢で座るため、首や頭、そして顎関節周辺の筋肉にも負担がかかります。
特に、パソコンやスマートフォンなど画面を長時間みる人は要注意と言えます。
また、座っている時に脚を組む習慣がある人は、体のバランスを乱し、骨盤などの歪みを引き起こします。 姿勢の崩れが顎関節症のリスク要因となります。
2-3.歯に問題がある
歯に問題を抱えている場合、食事時に片側だけの咀嚼が増えます。 片側だけの咀嚼は、咬筋と呼ばれる顎関節に関わる筋肉に負担をかけ、顎関節症の発症リスクを高めます。
片側だけで噛むことによって左右の咀嚼筋のバランスが悪くなって顎関節の歪みに繋がります。
2-4.ストレスの影響
最後に、ストレスがたまっている場合です。 ストレスがたまると睡眠の質が低下し、歯ぎしりや食いしばりの原因となります。
睡眠中の歯ぎしりや食いしばりは、顎関節に大きな負担をかけるため、顎関節症のリスク要因です。
以上が横向きで寝ることと顎関節症の関係についての説明でした。
最近では、インターネットや書籍などで顎関節症のセルフケアなどの方法をよく見かけますが
1人での予防・改善は難しい場合もありますので、専門施設や整体院に相談することをおすすめします。
また、整体院では顎関節症に対する専門的な施術も行っています。
3.まとめ
まとめると、横向きで寝ることは顎関節症のリスクを高めるため、日常生活の過ごし方を見直すことが重要です。 改善できる部分は早めに改善し、顎関節症の予防・改善に取り組んでください。