顎関節症:マウスピースでも治らなかったら?

近年、スマートフォンやパソコン作業が増え首や肩の症状に加えて顎関節症に悩む人たちが増えてきてます。

そして、口が開けずらい、食事をしていて噛む時に顎が痛む、顎からゴリゴリ音がなるなど顎関節のトラブルが起こった時に最初に行く事が多いのが歯科医院だと思います。

歯科医院に行くと、ほとんどの場合マウスピースの処方を受ける事になるでしょう。

マウスピースで改善されれば良いのですが、実際の所マウスピースだけでは改善しない方も多くいるのが現実です。

今回は、マウスピースを続けていても顎関節症が改善されない場合どのようにしていくかを解説していきます。

顎関節症治療のマウスピースとは?

マウスピースは、大きく分けて4種類があり、症状にあっていないものを使用すると、症状を悪化させる可能性もあるので注意が必要です。

歯ぎしりや食いしばりによる歯のすり減りを抑える効果があるマウスピースは、噛むときに使う筋肉の緊張を和らげるため、首や肩などの筋肉をゆるめることが期待でき、カクカクという音も改善させる効果もあります。

ただ必ずしも改善できるというものではなく、個人差があるため、効果については疑問を示す声もあります。

また、装着したからと行って、歯ぎしりがなくなるとは限らず、効果があらわれるまでに数ヶ月使用しながら様子をみる必要があります。

そのほかにも、装着すると噛み合わせが通常よりも2ミリ以上高くなるため、健康に悪影響を与える可能性もあります。

軽度の顎関節症の場合は、普段の姿勢を改善することから!

顎関節に直接的な打撃が加わるなど外傷を除いて、ほとんどの場合、日常生活の中で一番長くとっている姿勢が顎関節に持続的な負荷をかけてしまっているケースが多くあります。

ほとんどの場合、横から見た時に肩のポジションよりも頭のポジションが前に位置してしまっている前方頭位の状態になってしまっている人が非常に多いのです。

トバタ

頭の位置が前に来ていないか常に意識をして、顎関節にかかる負担をできるだけ減らす事が重要です。

また高過ぎるマクラなども注意が必要です。

TCH(Tooth Contacting Habit(上下歯列接触癖じょうげしれつせっしょくへき))になっていないか?

あなたは、口を閉じている時に、上の歯と下の歯が接触していませんか?

通常は、口を閉じている時でも上の歯と下の歯は、僅かに隙間が空いているのが正常です。

食いしばりとは違うのですが、上と下の歯列が接触している状態になっている人は、常に下顎骨を筋肉によって持ち上げている状態になっています。

この状態が続くと慢性的に顎関節の筋肉が緊張状態となるので顎関節症が悪化しやすくなります。

トバタ

TCHは、自分でも気づかないうちに無意識にやっているので、例えば、5分以上滞在する場所にポストイットなどに「歯を離す」など書いて貼っておくと思い出して歯を離すことができます。そうすることで歯を離す習慣が身に付くでしょう!

頬杖をやめる!

なんとなく無意識でやってしまっている人も多いかもしれないのが頬杖です。

頬杖をつくと顎関節に横からや真下から強い圧力が加わり関節がずれたり筋肉に不要な緊張を作ってしまいます。

無意識に頬杖をついていないか注意しましょう!

適度に顎関節の筋肉をマッサージ

顎関節は、思っている以上に日常生活の中で負担のかかっている関節です。

姿勢、TCH、ストレス、片方での噛み癖、など筋肉にも負荷をかけています。特に噛む際に使う筋肉は、数分程度の短い時間で小まめにマッサージをするのも効果的です。

また、硬くて歯ごたえのある食べ物にも注意が必要です。

まとめ

顎関節症は、いろいろな原因が重なって発症する症状ですから注意しないといけないことは、痛みがなくなっても顎関節症が治ったわけではありません。

再発を防止するために、噛み合わせを治したり、頬杖をやめる、高い枕の使用をやめる、日中の食いしばりをやめる、片側だけの噛み癖をやめるなど、日常的に再発を防止するために気をつける必要があります。

いつもの癖を改善することで、予防にもつながりますから、すぐに取り入れてみるとよいでしょう。